何かをしている時に自分はどのような表情をしているのか、自分が他人に与える印象はどのようなものなのかなど、自分自身の外面や内面を客観的に見る機会はなかなかありません。この度、写真家Midoriさんに撮影を依頼しプロフィール写真を撮っていただいたことから、レンズ越しに写った数百枚の写真の中に今まで見たこともない表情をしている自分を発見することができ、自分自身をよく知り見つめ直すとても良いきっかけとなりました。

被写体の私と周りの自然、風が吹く瞬間、ミリ単位で変わる私の表情を見逃さないようレンズを覗き込むMidoriさんの熱意がシャッターの音から響いてきました。慣れない撮影で硬い表情をしていることにすら気付いていない私に自然に声をかけてくださり、潜在的な私の表情をたくさん引き出してくださいました。彼女は私の内から湧いて出てくる感情とそれを表情として表そうとする顔や体の動き、そのバランスがうまくとれた瞬間を逃すまいとシャッターを切り続けてくださいました。

どんな仕事をするにしても履歴書を書くのと同じで自分の長所、短所をよく知った上で自分をプロデュースし、発信していかなければいけないと私は感じています。表情や仕草の一つ一つが私の印象となりそれ自体が私の履歴書なのです。好きな表情、人には見られたくない表情、今まで自分では気付かなかった癖などを再発見することで、なりたい自分の探求をしていくことが楽しみになりました。その素晴らしいきっかけを与えてくださったMidoriさん、ありがとうございました。

Chie Addington