写真に音は写りません。でも Midori S. Inoue の写真からは声が聴こえてくるようです。きっと笑い声も泣き声もすべてを包みながら、大切に撮るからだと思います。愛を持ってシャッターを押すから、そこには愛が溢れます。優しい気持ちでファインダーを覗くから、そこには優しさが溢れます。その空気感が込められた写真だから、思わず笑顔になり涙が出そうになります。

生まれたての赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、人を撮りたいという彼女の想いには、母と子の奇跡とも言える出会い、喜びや感謝…。生きている感動を単なる想い出だけではなく、生きていく上での元気や勇気に繋がってほしいという願いが込められていると思います。それは、母として慈愛に満ちた日々を過ごす Midori S. Inoue だからこそ感じる想いであり、フォトグラファーとして少しでもどなたかのお役に立ちたいという願いであり、それらが相まって撮られた写真を見るたびに、私はとても暖かな気持ちになれます。

(Midori S. Inoue’s Supporter 小西玲子)